古民家鑑定士が行うべき業務の内容

1)伝統資材を活用した建築の企画・提案・施工

住宅・マンション・ビル・店舗・公共施設などの建物に持続可能な伝統的資材を使った空間の企画・施工を行います。

2)建築分野における木材などの伝統資材再利用方法の研究

住宅・マンション・ビル・店舗・公共施設などの建物分野における伝統資材の再利用方法を研究します。

3)建築分野における伝統資材再利用に関する社会的認知の促進

伝統資材再活用建築の企画・提案を通して、社会における持続可能社会の実現のための意識の向上を図ります。

 

伝統資材とは、主に築50年以上の伝統構法で建てられた古民家の古材、古瓦、家具や民具、土壁や石、紙などの自然素材で再利用可能な資材をいいます。

古民家鑑定士の業務とは

古民家鑑定士はその名称において下記の業務をおこない、ユーザーへ古民家の再活用の提案をおこなっていかなくてはならない。

 

残せるべく築50年以上の伝統構法で建てられた古民家を実際に鑑定し、文化的価値、耐久性などの総合的な判断基準に基づき古民家鑑定書を発行し、古民家に対して新たな価値の創造をおこない、ユーザーに提案していくことを業とする。

 

古民家の移築や再生事業で再活用可能な住文化をユーザーへ提案すると共に古民家の流通経路を構築し、適正価格で古民家や伝統資材の流通システムを伝統資材施工士と協力し構築していくことを業とする。

 

古民家が長期耐用住宅であることをユーザーへ伝え、可能な限り残していけるように社会的認知の促進を図り、合わせて伝統資材を活用した住宅、店舗の設計、施工などの提案をおこなっていくことを業とする。

尚、古民家鑑定士は3年ごとの更新が必要で、更新のための講習の受講が義務付けられている。

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